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産業医と常駐看護師との連携

株式会社ハチカン

熱中症対策・知的障害

改善前の状況

生産量の増加に伴う工場内温度の上昇により熱中症が多数発生することがあった。中でも知的障害のある社員は体調不良を自己申告できず熱中症にかかることが多かった。

改善策

1 産業医による工場内パトロールで職場環境改善

産業医に工場内のパトロールを依頼し、工場内の業務や設備を踏まえた熱中症対策を提案してもらった。その上で、冷房機器の増設に加え、断熱板やスポットクーラーの設置、冷房の効く休憩室や建物ごとの医務室の設置、スポーツドリンクやネッククーラーの用意等を行った。

2 常駐看護師の配置で即時の対応・相談できる体制づくり

知的障害のある社員には、同じ部署や労務課の他の社員がこまめに体調を確認し、休憩や水分補給を促すようにした。更に、専門的な観点からの対応ができるように常駐看護師を配置し、いつでも相談できる体制を整備した。
常駐看護師の配置後は、障害のある社員が熱中症などの体調不良となった場合には、看護師からご家族に連絡し、症状の説明、受診勧奨等を迅速に行えるようになった。

改善後の効果

熱中症が1か月に30人程度発生することもあったが、対応後はほぼ0人となった。
常駐看護師を配置したことで、全社員が健康面での相談を行いやすくなったほか、社員が体調不良となったときに軽度なうちに対応できるようになり、救急搬送対応がなくなった。