ニュースファイル 国の動き 農林水産省 「ノウフク・アワード2023」選定結果を公表  農林水産省は、農福連携の優れた取組み事例を表彰する「ノウフク・アワード2023」の受賞24団体を発表した。応募は198団体。  グランプリは、障害者の工賃向上を目ざして地域の荒廃農地を借り入れ、ノウフクJASの初めての認証事業者として農福連携の販路拡大に貢献した「株式会社ウィズファーム」(長野県)と、飲食店や観光農園の運営、地域ホテルの再生、廃校の活用など多角的に事業展開し、農業や加工業などで40人以上が一般就労に移行した「社会福祉法人青葉仁(あおはに)会」(奈良県)の2団体。  準グランプリには、「人を耕す」部門で「広島県立広島特別支援学校」(広島県)、「地域を耕す」部門で「一般社団法人THE(ザ) CHALLENG(チャレンジ) EDド)」(福岡県)、「未来を耕す」部門で「有限会社あわら農楽ファーム」(福井県)の3団体が選ばれた。  このほか優秀賞には「有限会社F・F磯崎」(宮城県)、「NPO法人ユアフィールドつくば」(茨城県)、「株式会社LSふぁーむ」(岐阜県)、「社会福祉法人まつさか福祉会多機能型事業所八重田ファーム」(三重県)、「株式会社しんやさい」(京都府)、「株式会社おおもり農園」(岡山県)、「社会福祉法人博愛会」(大分県)の7団体が選ばれた。 https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kouryu/240119.html 内閣府 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰  内閣府は、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進について顕著な功績のあった「令和5年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」の受賞者を発表した。  このうち内閣総理大臣表彰に選ばれたのは2団体。「社会福祉法人あさがお福祉会Tsuda(ツダ)-Machi(マチ)-Kitchen(キッチン)」(徳島県)は、障害児向け放課後等デイサービスや高齢者デイサービス、地域の人々がだれでも利用できるカフェなどを一つの空間で運営。空間のデザイン性を重視し、だれもが訪れやすい拠点を創出することにより、新たな福祉を実現した。「特定非営利活動法人メディア・アクセス・サポートセンター」(東京都)は、視聴覚に障害のある人にも映画を楽しんでもらえるよう、字幕メガネやスマートフォンの専用アプリで、セリフ、効果音、人物の動作、情景などの映画情報が提供される仕組みの普及に取り組み、映画業界におけるバリアフリーに尽力した。  また、内閣府特命担当大臣表彰優良賞に「株式会社Lean(リーン) on(オン) Me(ミー)」(大阪府)、「公益社団法人鳥取県聴覚障害者協会」(鳥取県)の2団体、内閣府特命担当大臣奨励賞には「千葉県立東金特別支援学校パラスポ推進隊」(千葉県)、「特定非営利活動法人町田ハンディキャブ友の会」(東京都)の2団体が選ばれた。 https://www8.cao.go.jp/souki/barrier-free/r0 5hyoushou/jusyosha.html 地方の動き 群馬 メロン水耕栽培の施設始動  高崎市は、障害のある人が働く場として整備を進めているメロン水耕栽培施設(高崎市)の試験栽培を始めた。作業負担が少なく管理しやすいとされる水耕栽培によって、障害のある人が働きやすく、付加価値の高い農産物を生産しながら賃金向上につなげるねらい。年3回の収穫で年間4500個の出荷を目ざす。  東京都町田市の町田商工会議所と地元企業が開発した、液肥を循環させる「町田式水耕栽培槽」をハウス3棟に導入した。ハウス内を温めるボイラーには、地域の間伐材を活用した「木質バイオマスボイラー」が使われている。施設は就労継続支援B型事業所として開設され、利用者は定員20人を予定。収穫や交配、箱詰め作業などに従事する。2024年秋ごろから運営を開始し、2025年1月の初出荷を見込む。 神奈川 県とフットサルクラブと社会福祉法人が協定  神奈川県は、共生社会の実現に向けた取組みを推進する目的で、「株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブ」(足柄上郡大井町)と障害者支援施設などを運営する「社会福祉法人一燈会(いっとうかい)」(中郡二宮町)との三者による連携協定を締結した。  おもな協定内容のうち農福連携の推進に関しては、「スポーツ×福祉×農業」をテーマに行う『ベルファーム』のモデルの普及と推進、県の農福連携マッチング等支援事業で取り組む他地域の事例の販路拡大や6次産業化における協力、障害のある人だけでなくさまざまな課題をかかえる人が参加できる「ユニバーサル農園」のモデル事業の実施を目ざすとしている。  一燈会はこれまで地域の農地を使ってサトイモやタマネギ、ニンジンなどを栽培し販売。2022(令和4)年からは湘南ベルマーレフットサルクラブと連携し、選手と一緒に作業をしたり、選手のサインを同封した商品を販売したりしてきた。 本紹介 『温めれば、何度だってやり直せるチョコレートが変える「働く」と「稼ぐ」の未来』  さまざまな障害や事情のあるショコラティエたちが働く「久遠(くおん)チョコレート」(愛知県)の代表を務める夏目(なつめ)浩次(ひろつぐ)さんが、『温めれば、何度だってやり直せるチョコレートが変える「働く」と「稼ぐ」の未来』(講談社刊)を出版した。  「凸凹ある誰もが活躍し、稼げる社会」を目標に2014(平成26)年、久遠チョコレートを立ち上げた夏目さんが、次々と現れる課題を乗り越えるために奮闘してきた山あり谷ありの道のりをたどりながら、逆境においても「無理だ」ではなく「どうしたらできるか」の逆算思考で組織を成長させ、ビジネスに変えてきた数々のアイデアを紹介している。四六判200ページ、1650円(税込)。 作品大募集! あなたの力作がポスターになる! 令和6年度 「絵画コンテスト働くすがた〜今そして未来〜」 「写真コンテスト職場で輝く障害者〜今その瞬間〜」 募集期間(応募作品受付期間) 令和6年3月1日(金)〜6月17日(月)【締切・消印有効】 児童・生徒をはじめ社会人・一般の方もご応募いただけます。 絵画コンテストの応募は障害のある方が対象です。 写真コンテストの応募は障害の有無を問いません。 多くのみなさまからのご応募をお待ちしています。 詳しくはホームページの募集要項をご覧ください。 JEED 絵画写真 検索 <過去のポスターや入賞作品などもご覧いただけます> 主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED) シンボルキャラクター “ピクチャノサウルス”