秋田職能短大鷹巣技術専門校~学びの思い出と職場の魅力~あきた大好き♥平成年度掲載コラムのお一人目は、平成年に電子情報技術科を卒業した小笠原陸さんです。小笠原さんは、小坂高校を卒業後秋田職能短大に進学し、現在は株式会社光輪技研大館センターに勤務されています。株式会社光輪技研大館センターは、コイル、インダクタ等の設計・製造をしており、ユーザの要望に合わせた設計・製造もしています。小笠原さんに秋田職能短大での思い出を伺いました。「短大での思い出は、プログラムが楽しかったことです。とりわけ総合制作については強く印象に残っています。テーマは、「位置決め装置の設計・製作と評価」でした。内容はシーケンサを使用して、ブラシレスモータを制御して位置決めするプログラムの制作でした。初めて挑戦することでしたのでわからないことが多く大変苦労しました。しかしながら、担当の先生にアドバイスをもらいながらプログラムを組んで実際に動かし、不具合の点を修正しながら試行錯誤する作業がとても楽しかったです。また、学園祭や産業祭等では、小学生位のお子さんにものづくりの楽しみを知ってもらう「ものづくり体験」のアシスタントを担当しました。教えることは難しく、不安なところもあったのですが、やってみると何とかなるもので、いろんな事に挑戦するものだなと思いました。」次に、株式会社光輪技研大館センターに入社してからのお話を伺いました。「現在、私は技術部に所属していて、いろいろな経験をさせてもらっています。例えば、コイルの図面を描いたり、自動巻線機のプログラムを教えてもらったりしています。これらのことは、技術部でないと経験できないので楽しく仕事をしています。弊社は、東京に本社があり、中国にも工場があります。技術部だと、本社に出張しお客様と話す機会があったり、中国工場の現場を指導したりするなど、刺激的な経験もできます。地元だけでなく、他の場所でいろいろな刺激を受けることによって、仕事が楽しく感じられます。私は今年の3月に2週間、初めて中国工場に行きました。現地では製造現場の指導や改善を行ってきました。海外に行くこと自体が初めてで大変なことばかりでしたが、現地の上司に助けられ無事に仕事を終えて帰ってきました。中国滞在中には休日があったので、マカオの手前まで観光に行ったりしました。中国に行けたことで、中国の印象が変わりました。思っていたよりきれい、都会、そして、皆さん協力的で優しかったです。仕事上の目標はコイルの設計を一から設計することです。現時点では、一から設計をすることはないので、経験を積んだあとに挑戦できたらと思っています。」最後に、後輩達へ一言お願いいたします。「自分の進路は自分で決めてください。他人の意見は参考程度にしましょう。自分で決めるからこそ真剣に考えてください。また、入社するならいろんな経験ができる会社が良いと思います。私は現在の会社でいろいろな経験ができているので大変楽しく仕事をしています。弊社も候補に挙げてみてはいかがでしょうか。それと、学生の時はいろいろ経験して、自分の好きなことを見つけることが大切です。」以上、小笠原さんに後輩へのアドバイスを含め、学生時代の思い出と現在の仕事について語ってもらいました。小笠原さんの一層の活躍と地域に貢献されることを祈念いたします。電子情報技術科遠藤裕之小笠原さんが手がけた製品いろいろな経験ができる株式会社光輪技研大館センター小笠原陸さん職能短大電子情報技術科平成28年卒A Graduate平成30年10月11日 北鹿新聞掲載17
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