第40回全国アビリンピック大会報告書
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840th家具FURNITURE MAKING技能競技家具 昨年はアビリンピックに初出場し銅賞を受賞しました。しかし結果には満足できず悔しい気持ちが残り、今年は絶対に金賞を取ろうという気持ちで挑戦しました。 毎日、学校が終わってから練習を重ねました。幼いころから物を作ることが好きだったので、 練習は楽しかったです。 学校の授業では、ほとんど機械で木を切っています。鋸を使って木を切ることはないため、鋸の使い方から練習しました。練習して少しずつ上手くなっていくと、鋸で真っ直ぐに切ることが すごく楽しく思えてきました。また、接合の5枚接ぎでは、正確に組むのに苦労しました。ずれると寸法が変わりガタガタしたり、割れたりするので、何度も練習をして精度を高めました。課題に向けた練習を積み重ねて、できることが増えていくのが嬉しかったです。 当日は新型コロナウイルス感染症予防のために無観客で、昨年度とは雰囲気が全く違いました。 しかし緊張せずに集中でき、いつもの練習通りにできました。 アビリンピックに参加してから、夢は国際大会に出ることになりました。今回金賞を受賞して、 その夢に一歩近づきました。応援してくれていた家族も、とても喜んでくれました。これから もっと技術を磨いて、国際大会に出場して金賞を取れるように頑張りたいです。金賞受賞者の感想伊藤 俊貴(愛知県) 競技課題は、「花台」の製作で、競技時間は5時間30分(6時間打ち切り)です。手工具や木工機械を駆使して、家具製作に必須である「板と板の接合」や「角材と角材の接合」の加工などを行い、正確で見栄えのよい作品をつくります。 課題の花台は正面から見ると左右の脚が平行ですが、側面からみると前脚が 下側に向かって広がり、台形の形状になっています。このため、前脚には、 一定の角度をつけることが必要となりますが、その正確さが重要になります。脚が傾いたり、4本の脚がねじれたりしないよう、接合部分の加工が正確に できるかどうかがポイントになります。愛知県立名古屋高等技術専門校● 参加選手数:4名● 協賛企業等

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