1240th機械CADCAD MACHINENRY技能競技機械CAD 第37回アビリンピックの建築CADで金賞を受賞して以来、次は国際大会への派遣選手選考の大会だと思いながらも国際大会の開催地が決まらないまま年月がたち、やっと決まったと思ったら次の大会は建築CADでの派遣は無いことが分かりとてもやるせない気持ちになりました。 これまでずっと国際大会を目指して頑張ってきたのにこのまま何もせずにあきらめる事はできませんでした。そこで今年のアビリンピックは機械CADに挑戦すると決めたのです。 しかし、機械CADでは競技で使用するCADソフトが無いと大会に向けての練習ができません。 大会で使用できるCADのSolidworksについては以前使用していた経験はあるものの、現在は使用できる環境ではなく何年も触れたことすらありませんでした。 仕方なくもう一つのCAD、Inventorを使用することにしました。このCADはこれまでに使用した経験は無かったのですが、大会主催者から期間限定で貸与してもらう事ができる為、ソフトを借りて練習を重ねました。 そして大会当日、競技中にCADがクラッシュしてしまい作成したデータの一部を失ってなってしまうトラブルが起こってしまったのですが、それでも最後まで落ち着いて競技に挑み続け、金賞を受賞することができました。 当初、限られた期間でInventorを使いこなせる様になるか不安ではありましたが、どの様な状況でもあきらめず機械CAD競技に挑戦して良かったと思っています。 金賞受賞者の感想木村 信隆(千葉県) 競技課題は、コンピュータ支援設計ツール(Computer Aided Design:キャド)を用いて、「ロボットハンド」の「部品図と組立図」、「軸測投影法による組立図と立体分解図」を作製するもので、競技時間は3時間10分です。 この競技では3次元CADツールを使用し、時間内に正確な図面を完成させることがポイントです。その際には、指示事項をしっかり把握できること、課題図面を読図して正しく図形が描けること、設計の際に意図された事項の寸法記入法、幾何交差、表面性状などを規格に沿って記入できること、課題の機能を理解してモデリングができることなどが要求されます。アドビ株式会社● 参加選手数:8名 (うち招聘選手数:2名)● 協賛企業等
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