第40回全国アビリンピック大会報告書
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13技能競技機械CAD講 評主査 機械CAD職種には、招聘選手2名を含む8名の選手が参加し競技が行われました。競技内容は、競技時間3時間で部品図と組立図を読図し、3次元部品モデルの作製と作製したモデルと配布部品モデルのアセンブリ作業を行い、部品図・組立図・立体分解図を作図し図面として完成させるものです。選手には、課題とする機械の構造と動きを理解すること、課題図面を読図し機械製図のルールにしたがって正確に図面を描くことが要求されます。加えてCADの機能を使いながら効率よく作図する力も必要とされます。 今大会の競技課題は、空気圧シリンダで駆動するロボットハンドでした。昨年度よりも少ない部品点数でしたが、部品同士が干渉しないように正しくモデリングを行うことを求めるものでした。 無観客で静寂の中での競技でしたが、選手は熱心に最後まで競技に取り組んでいました。競技結果は、金賞1名、銀賞1名、銅賞1名という成績でした。受賞作品は、細かなミスがありましたが前大会よりも完成度の高いものでした。惜しくも入賞を逃した選手は受賞者と遜色ない技能を有していましたが、未完成の課題があったため得点に結びつきませんでした。選手の皆様には引き続き、CADスキルの向上と機械製図の知識・技能の習得に努めていただき、次へのチャレンジにつなげて欲しいと思います。 最後になりましたが、選手、選手の指導者、専門委員、競技補佐員、大会関係者の方々のご協力により、無事に大会を終えることができましたことを心より感謝申し上げます。池田 知純

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