第40回全国アビリンピック大会報告書
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1640th電子機器組立ELECTRONIC ASSEMBLY AND TESTING技能競技電子機器組立 まさか、自分が金賞を獲れるなんて夢にも思っていませんでした。Web配信で結果を知り、メダルが手元になく、実感がなかなか湧きませんでした。これまでの練習を振り返ってみると、なかなかうまくいかないことが多く、悪戦苦闘しました。 特に苦手なはんだ付けに一番時間がかかり、試行錯誤しながら練習を積み重ねてきました。指導者にアドバイスをもらいながらやってきましたが、なかなか伸びず悩みました。  ある事に時間をかけてみると少しずつではありましたが、良くなっていきました。それは「チェック」です。仕事に置き換えて考えてみると、一つ一つの作業後にチェックを行わないと不良を見逃し、お客様のもとへと流れてしまいます。それと同じことで、一つ一つ確実にチェックしないと良いモノが作れないという事に気が付きました。はんだ付けだけではなく、他の作業でもたくさんの課題があり、本番当日まで不安でしたが、いつも通りに取り組むことができました。多少作業のペースが遅れたものの、焦らず最後まで諦めずやり遂げることができました。 この結果が得られたのは、指導者をはじめ、一緒に切磋琢磨をしてきた選手、応援して頂いた職場の方々や家族のお陰です。本当にありがとうございました。アビリンピック全国大会へ出場する貴重な機会を頂き、この経験は自分への自信とつながり、学んだことは決して忘れず、次の目標へと進んでいきたいです。本当にありがとうございました。金賞受賞者の感想島田 美穂(三重県) 競技課題は、夜間などの暗がりで人の動きに反応する「省エネコントローラー」の組み立てで、競技時間は4時間(打ち切り4時間30分)です。 現在、身の周りにある多くのものには電子機器が搭載され、さまざまな制御が行われています。そのようなハイテク技術の一端を担う電子機器を組み上げる競技が「電子機器組立」です。この競技では、金属や電子部品を熱で溶かした「はんだ」で接合する「はんだ付け」がポイントです。「はんだ付け」の良し悪しは製品の信頼性につながる重要な項目で、その良し悪しにより製品が長期間の使用に耐えられるかが決まります。熱に弱い箇所など場所によって条件が異なり、すべての場所で適切なはんだ付けをするためには高い技術が必要です。● 参加選手数:11名 (うち招聘選手数:3名)

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