2040th歯科技工DENTAL TECHNIQUES技能競技歯科技工 私がアビリンピックに参加したのは2回目になります。1度目の参加は22年前の千葉大会で、結果は残念なものでした。今回が2度目になり、会社の上司からの薦めでした。私の年齢の事を考えると、今回が最後のチャンスと思い挑戦することに決めました。 しかし、仕事が忙しく、大会までなかなか練習時間が持てず、模型を見ながらイメージトレーニングを繰り返すだけの状態で当日を迎えることになりました。 一生懸命自分の持てる力を発揮し、競技を終え、結果はなんと金賞を頂くことができました。これは日頃の製作で上司の助言を経て技術を磨いたこと、職場での理解や支援があり、安心して挑戦ができたこと、そして、家族の応援があったからこその受賞でした。関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 今後、アビリンピックに挑戦される皆さんに伝えたいことは、いつも自分を支えてくれる身の回りの方々へ、感謝の気持ちを忘れずに、技術を磨き経験を積み重ねていくことを大事にしてほしいという事です。次のステップとして、自分なりの目標を決めて挑戦してほしいと思います。皆さん頑張ってください。金賞受賞者の感想三津橋 幸勇(北海道) 競技課題は「硬質レジンジャケット冠の製作」と「部分入れ歯の製作」で、競技時間は5時間です。被せものを製作するために処置が施された部分に、硬質レジン(歯科用プラスチック)を盛り上げて形を作ります。また、歯を失った奥歯に、人口歯を使って下の歯と噛み合うように調整します。 上顎の前歯は最も目につく部分であり、歯並びの状態や形がその人の印象と大きく関わるので、周囲と馴染むような自然感が求められます。また、顎が動いても邪魔にならない噛み合わせを作ることも大切です。さらに、歯を失ったことで痩せてしまった歯茎の形態を回復させ、自然で機能的に形成されているかがポイントです。● 参加選手数:5名 (うち招聘選手数:2名)● 協賛企業等
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