第40回全国アビリンピック大会報告書
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はじめに 「アビリンピック」の愛称で親しまれている全国障害者技能競技大会は、障害のある方々が日ごろ培った技能を競い合うことにより、職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方に対する理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的とする技能の祭典です。 今年のアビリンピックは、1972年の第1回大会から数えて第40回目となる節目の大会で、ロシア連邦モスクワ市において開催が予定されている第10回国際アビリンピックに派遣する選手の選考を兼ねた大会として、昨年に引き続き愛知県国際展示場で開催をいたしました。 また、今大会では第39回大会で実施した技能競技種目に「写真撮影」と「パソコン組立」の2技能競技種目を加えた25技能競技種目を実施し、全国から国際大会招聘選手を含めて330名の選手にご参加いただきました。 残念ながら今大会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、感染症拡大防止策を 講じた上で、「無観客」での開催となりましたが、選手の活躍を少しでも多くの方々に ご覧いただくため、初めての試みとして開会式、競技風景及び成績発表をウェブ上で ライブ配信いたしました。その結果、ウェブアクセス数は約94,000件となるなど、これまで会場に足を運ぶことが難しかった方々にも、選手の競技に懸ける熱意や技術の高さをご覧いただくことができました。 我々主催者といたしましても、この取組みを一つのきっかけとし、今大会の動画を ウェブ上に掲載するなど、ライブ視聴ができなかった方をはじめ一人でも多くの方々に アビリンピックの魅力を知っていただけるよう、引き続き情報発信を行ってまいります。 選手の皆様には、今大会に参加し、競技に全力で臨んだことを誇りとして、職場や地域などで今後も一層活躍されることを期待するとともに、開催にあたりご協力をいただいた愛知県、厚生労働省、団体、企業、関係機関の方々に対して心からお礼を申し上げます。和 田 慶 宏独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構        理事長

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