29技能競技フラワーアレンジメント講 評主査 第40回全国障害者技能競技大会は新型コロナウイルス感染予防対策のため異例づくめの開催となりました。会場、各フロアは「無観客」とし「Web」上で動画の配信とされました。フラワーアレンジメント競技では、競技前日に本番がスムーズに進行出来る様に注意事項等の説明を行い、選手からは細かい事から不安な点、用具など一人一人たくさんの質問がありました。今まで以上に真剣にメモを取る姿には、今大会が第10回国際アビリンピックへの派遣選手選考でもあり、選手全員が国際大会を目指す姿勢に緊張感を感じました。 競技当日、課題1の作品は花束をスパイラル状に結束してラウンド型に構成し花瓶にセットします。 選手の中に招聘選手3名も含まれています。全員が相当練習を重ねてきた様子が出来栄えに現れて いました。 課題2の作品はブライダルブーケ。最初に支給された花材の中から課題1、課題2、課題3のテーマ配分配色など各自で選択しながら制作を行いますがブライダルブーケも見事にバランスの取れた作品に仕上げられていて、今回はレベルの高さに審査員一同感動し嬉しい気持ちが湧きました。 課題3のテーブルデコレーションのホリゾンスタイル360度展開した作品制作も今まで以上に全員がまとまった技術、そしてバランスの取れた作品に仕上げてくれました。 今回は国際大会を見据え制作時間を5~10分各課題を短くしましたが、ほとんどの選手が十分に完成し清掃まで行う時間の余裕を見せてくれました。全体的にレベルの上がった大会になった事を大変嬉しく思っています。 最後に開催される前から準備に気を付けながら進めて頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。立川 瞳
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