第40回全国アビリンピック大会報告書
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31技能競技コンピュータプログラミング講 評主査 コンピュータプログラミング種目は、競技課題がコンピュータによる情報の処理にとどまらず、ロボットアームを介して実世界に直接働きかけるという特徴を持った種目です。このような特徴を持つ種目に、今回の競技大会では前回参加頂いた2名の方、初参加の1名の方、招聘選手1名の方の計4名に参加頂きました。 大会の全体の運営では、昨年度同様に小型ロボットアームとプログラミング言語により3Dペンで一部立体の作品を作成する競技内容を継承しました。加えて、協賛企業のご厚意で一人1台のロボットを配置でき、さらに企業協力員の方の助力も相まって、コロナウイルス感染防止を考慮した競技の準備を順調に整える事が出来ました。 今回の競技大会はロシアで開催予定の国際大会への参加選手の選考会を兼ねていることから、当日課題の設定には参加選手の技能を比較するのにふさわしい難易度になるように配慮を行いました。 当日の競技は午前3時間、午後3時間の計6時間でプログラミング、ロボットを用いた3D作品の描画とドキュメント作成をする総合的な課題に挑戦頂くものでした。 課題図形としては、名古屋に近い競技会場を考慮して、有名な名古屋城の金シャチをイラスト化した ものを提示しました。競技はコロナ禍により無観客というこれまでにない状況下にもかかわらず大過なく進行しました。 競技結果は、初参加の選手を除き課題図形の描画が達成され、招聘選手以外の3名のうちの1名の方が金賞を、昨年銅賞のもう1名の方が銀賞とレベルの高いものでした。 次回の東京大会に向け、ロボットによる課題をさらに検討し、競技を魅力的なものにする予定です。コロナ禍が過ぎ去りより多くの方々に参加頂けることを願っています。水野 直樹

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