33技能競技ビルクリーニング講 評主査 第40回全国大会のビルクリーニング競技は、ロシアで開催される国際大会の派遣競技として認められたことを受け、国際大会の予選会を兼ねることとなり、過去の優秀選手3名を招聘するとともに、全国各地区(34都道府県)の代表35名の選手を加えた総勢38名で実施し、競技課題は、弾性床材での 「除塵・拭き及び机上拭き」の1課題としました。 今大会は、日本をはじめ世界中に蔓延している新型コロナ感染禍の中で開催され、選手や関係者の安全を最優先に考え、マスク着用・手指消毒や3密回避・無観客等々の感染防止策を講じながらの競技運営の中で行われました。 前述のように、新型コロナが蔓延している状況下では、例年行われているような予選会や全国大会に向けた練習や指導等が思うように実施できなかった地区もあると聞いております。しかしながら、参加された各選手の動きを見ていると、自分自身を覆うような大きな緊張感の中でも、練習で培った自分の技量を最大限、制約された短い時間の中で発揮されたのではないかと思っております。そして、無観客開催であったものの、Web上で動画配信された各選手の勇姿は、地元で応援してくださっている指導者や仲間たちに、選手からの希望を込めた「熱いメッセージ」として発信できたのではないでしょうか。 今大会の各賞は、金賞1名、銀賞3名、銅賞3名、努力賞1名、の8名の選手が受賞されましたが、殆ど差のない僅差の勝負となりました。又、惜しくも受賞に手が届かなかった各選手のパフォーマンスも侮れない技量を発揮されていたと思っております。入賞を逃したものの、ここで諦めず次回の新たなチャンスを目指して頑張ってください。 最後に、競技運営に多大なご尽力を頂いた、高齢・障害・求職者雇用支援機構職員や愛知県職員並びに競技委員及び補佐員の皆様、そして資機材貸与に関してご協力を頂いた京都協会に対しまして心より感謝申し上げます。北山 克己
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