37技能競技喫茶サービス講 評主査 今年度は新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、選手のみなさんやご家族、所属団体や法人のみなさんには様々なご心配等があったことと思います。参加することを悩まれた方もいらっしゃると思います。そんな中、33名の選手が参加してくれました。まずはそのことに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。お疲れ様でした。 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、無観客での実施、手洗いや消毒の徹底、三密を避けるなど、大会実施にあたり昨年度に比べて大きな変化がありました。特に「喫茶サービス」は、お客様や従業員と会話する必要があるため距離も近くなったり、数名が食器等に触れたりする競技であり、他の競技以上に感染拡大防止対策を考える必要がありました。その結果、選手のみなさんにフェイスシールドの着用や客席の消毒をお願いし、使用する道具や環境の一部を変更するなど競技の実施方法を変更した点もありました。 このような大きな環境の変化にも関わらず、選手のみなさんは感染防止対策を忠実に守り、競技に集中することができていました。このことは私ども専門委員やスタッフだけでなく、見ている人たちに感動を与えてくれたはずです。これもひとえに選手のみなさんの日頃の努力の積み重ねと、各都道府県での熱心な取り組みの成果だと感謝しています。 お客様に対してサービスする基本の流れを覚えるだけでなく、お店全体に気を配り、他の従業員(選手)と協力していろいろな業務を行うことが、お客様の満足につながるはずです。カウンターや下げ台にいるスタッフとも協力・連携するなど、みなさんのサービスは回を追うごとによくなっています。このように相手の立場に立って考えることは、「喫茶サービス」という競技の中だけでなく、日頃の仕事などでもよい結果につながるはずです。 最後になりましたが、この競技を実施するにあたり、新型コロナウイルス感染拡大防止対策など大会スタッフのみなさまをはじめ多くの関係者の方々にご協力いただきました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。小松 邦明
元のページ ../index.html#39