第40回全国アビリンピック大会報告書
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39技能競技オフィスアシスタント講 評主査 新型コロナウイルスの感染拡大により開催が危ぶまれていた全国アビリンピックですが、感染防止策を講じ無観客での開催ということで第40回大会を迎えることができました。オフィスアシスタント競技については、地方大会が中止となった地域もあるなかで全国から28名の代表選手が出場し行われました。 前回大会からの変更点として、課題1の書類の発送準備では、送付書類の種類、枚数の増加、競技時間の短縮により作業速度がポイントとなりました。また課題2の受信郵便仕分けでは、同形異音の名字が多く、漢字への対応力やわかるものから仕分けるなどの切り替えを必要とする内容だったかと思います。 競技結果は、金賞1名、銀賞2名、銅賞3名、努力賞1名となりました。精度、速度ともに高い技能を身につけた選手が多く、上位層が拮抗するハイレベルな争いとなりました。その中でも時間内により多くの成果物を完成させるための工夫や状況に合わせた対応が差となって順位へ影響したものと思われます。 出場された選手の皆様におかれましては、感染防止策へのご協力ありがとうございました。今大会は個別講評がなかったため選手お一人おひとりに評価点やアドバイスなどお伝えできませんでしたが、大会での経験や自身で感じたことなどを身につけた技能とともに今後の就業場面や学校生活で活かしていただき、ご活躍されることを祈念いたします。 最後に、オフィスアシスタント競技は、出場選手、選手支援者、大会関係者をはじめ、多くの方々のお力添えを頂き無事に終える事ができました。心より感謝申し上げます。今大会は選手の近くで応援することはできませんでしたが、動画配信を通じ、より多くの方が気軽に競技を観戦することができたのではないかと思います。新型コロナウイルスによってもたらされた変化も日常生活や学び方、働き方の多様性を考える良いきっかけとなったと思えるよう前向きにとらえていきたいものです。成田 賢司

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