第40回全国アビリンピック大会報告書
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43技能競技ネイル施術講 評主査 ネイル施術の競技は昨年同様、ベーシックマニキュア(お手入れとカラーリング)とネイルチップアートの二つの課題で実施しました。コロナ禍でソーシャルディスタンスを取り、消毒を行い、無観客での競技となりました。今大会では、3名の選手が競い合いました。 前半30分のお手入れは、手指消毒から甘皮処理を行い爪の長さ形と表面を整えました。後半の15分のカラーリングは両手に赤マットを施しました。緊張とプレッシャーがある中で丁寧な施術が出来ており、爪の形の不揃いや甘皮処理が不十分、エッジやサイドの塗り残しなどが明暗を分けましたがケアに関しては殆ど差異が無かったと言えるでしょう。昨年同様、ネイルチップアートのテーマは「花」としました。競技時間は70分。作品がテーマに合っているか、アートの統一性や色合い、モチーフと全体のバランス、独創的で華やかな仕上がりなどが評価の対象でした。また、今年度はアートの配点を差異が出やすいように見直しました。高得点を得た選手は、色彩バランスと繊細なブラシワークテクニックに優れていました。基本的な部分は出来ていても最終的な仕上げと繊細さに違いが出たと思います。競技の時間管理、作業段取りが良く出来た選手は日頃の鍛錬とサロンワークを意識したレベルの高さを感じました。  昨年に比べお手入れとカラーリングはレベルアップしたと思いますが、今回は、残念ながら金賞に該当する選手はおらず、惜しくも銀賞と銅賞という結果になりました。いつもながら選手の競技に取組む真摯な姿勢がとても印象的でした。今後も益々の活躍を祈念しております。 最後になりましたが、多くの方々のお力添えがあり無事に競技を終了することが出来ましたこと、参加選手をはじめ、モデル、関係各所の皆様方に心より感謝申し上げます。木村 安气子

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