47技能競技パソコン組立講 評主査 パソコン組立の競技は2名の選手で行いました。4時間の競技時間の中で準備された部品からパソコンを組み立て、ソフトウェアをインストールし、各種設定をする競技です。 組み立てでは、ケース、マザーボード、CPU、メモリ、HDDなどを使って順番に組み立てていきます。この時、ただ組み立てるだけではなく、取り付けネジの種類は正しいか、ケース内の空気の流れを考慮して配線がまとまっているかなども大切な要素になります。精密機器を扱うことになるので慎重に作業をしなければなりませんし、作業速度も意識する必要があります。どのような順序、やり方で組み立てていくかは選手により異なり、それぞれのやり方で真剣に取り組まれていました。今大会はWebによる配信が行われていたので、ご覧いただけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ソフトウェアではBIOSを設定し、オペレーティングシステム及び各種ドライバ・ユーティリティを順にインストールしていきます。また、その他にもHDDのパーティションを区切ってデータ領域を確保したり、ネットワークに関する情報を入力したりと様々な設定を行います。 このようにパソコン組立はハードウェアとソフトウェアの両方の知識・技能が必要になる競技になり、選手両名とも高い技能を発揮されていました。 最後になりましたが、今大会は特別な状況であったため、これまでとは違った環境・対応をお願いしたこともありました。そのような中、選手、選手支援者、大会関係者のみなさまをはじめ、多くのスタッフのご協力をいただいたおかげで無事に競技を終えることができました。心から感謝申し上げます。参加された選手のみなさまにおかれましては、ご自愛いただきながら、今後もより一層ご活躍されることを祈念いたします。相良 佳孝
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