51技能競技パソコンデータ入力講 評主査 平成17年の第28回山口大会から始まった本競技は、通算13回目を数えます。今回は、北は北海道、南は熊本まで各都道府県から、21選手にご参加いただきました。 競技は、前回大会同様、アンケート入力、文書修正、帳票等作成の3課題各30分により実施されました。上位の選手の争いは本当に僅差で、全体としてもレベルが底上げされているように感じました。 課題1については、正確に入力ができている選手が前回大会よりも多くなってきています。やはり仕事をする上では、正確性が重要だと考えていますので非常に良い傾向だと思います。課題2については、文字を修正するという点で本質的には変わっていませんが、昨年度に文書ベースへと変更になり今回が新課題として2回目になりますが、間違いを探すページ数が少し増えたものの、「ルール」を元に、しっかりと修正をすることができていて、皆さんの練習の成果を感じました。課題3については、日付の指定を西暦表記とするなど、指示内容が前回と若干異なっていましたが、しっかりと把握して対応されている選手が多く、感心しました。しかし、保存の指示に対応できていない選手や印刷でミスをしている選手が多く見受けられ、印刷してから印刷物でチェックしている選手が多く、課題2で身につけた能力を課題3で活用できていないように感じたのは少々残念でもあります。無駄な印刷自体にも時間がかかってしまいますので、是非、課題2で培った能力を印刷前のチェックで活かして効率化を図っていただきたいと思います。 現在の世の中を取り巻く環境からも、今後この競技で培った能力が、社会で活かせる状況がより多くなると思います。これからも、入力の正確さ、スピード、そしてミスを見逃さない力を身に着けて、次年度の全国大会で上位を目指してがんばって下さい。 末筆になりますが、ご協力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。落合 昇
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