第40回全国アビリンピック大会報告書
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5440th木工WOOD WORK技能競技木工 私は、今回アビリンピック全国大会に初めて出場しました。全国大会で金賞という目標に向かって技術に磨きを掛けてきました。 会場下見の時は、会場の大きさに圧倒され、そわそわして、手も震えていました。本番前日まで、図面を見ながら毎日イメージトレーニングをして作業を憶えましたが、本番はしっかり作り上げられるか、不安でいっぱいでした。夜にみんなで集まり、先生から「絶対に出来るから、落ち着け。」と言われ,細かなアドバイスをもらいました。 本番当日、作業開始の合図で作業が始まり、前半は順調に作業が進んでいきました。しかし、途中で手順を間違えてしまい、頭の中が真っ白になって焦りました。昼食時間に先生と作業手順を再確認しました。少し落ち着いたので、昼からの作業は、時計を見ながら作業を進め、少しずつペースも上がり、標準時間ギリギリで作品を出すことができた時には、ホッとしました。時間をいっぱいかけたので、今までで1番いい作品が出来たような気がしました。 帰りの空港で、お昼ご飯を食べながら、みんなで成績発表を見ました。木工競技は1番最後に発表されるので、ドキドキしながら待ちました。金賞で自分の名前が呼ばれたときは、夢のようでとてもうれしかったです。担任の先生方や家族も喜んでくれたので、うれしかったです。 私1人の力では、入賞できなかったと思います。周りの方のサポートのおかげで金賞を取ることができました。第40回アビリンピック全国大会に参加させていただき、ありがとうございました。また、アビリンピックに挑戦したいです。金賞受賞者の感想地下 優輝(鹿児島県) 競技課題は、のこぎり、のみ、かんななどの手工具を使った「蓋付き木箱」の製作で、競技時間は5時間(6時間打ち切り)です。参加選手は、日頃から培ってきた家具製作の基本を、どのくらい正確に発揮できるかを競います。 加工精度や仕口(2つ以上の部材を組み合わせ接合する方法)などの出来栄えと、作業時間がポイントです。部材の長さを正確に木づくりすることや、直角に組み立てられていること、また仕上がりが美しく、かつ正確であることなどが重要です。● 参加選手数:14名 (うち招聘選手数:3名)

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