第40回全国アビリンピック大会報告書
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7技能競技洋裁講 評主査 第40回大会は愛知県国際展示場で11月13日(金)~15日(日)まで開催されました。 第10回国際アビリンピック(ロシア/モスクワ)の選考会を兼ねて、新型コロナウイルス感染症拡大防止策を講じ無観客、ライブ配信で行われました。 今回の課題は、テーラーカラー・長袖・パッチポケット付きオーバーブラウスの製作でした。生地は 従来通り薄手ウールで、時間は午前2時間、午後4時間の6時間に設定しました。競技結果は金賞なし、銀賞1名、銅賞2名が入賞されました。選手は招聘者2名、再挑戦者2名、初出場者3名でした。 初出場の学生さんたちはスタートから意気込みが感じられ、一方、招聘者はマイペースで進めている ように見えましたが、コロナの関係もあり洋裁職から離れ別のお勤めをしながらの練習は思うように出来なかったようです。 また、上位の成績となられた初出場者は、6時間以内の仕上げを目標に10着も練習をされたそうで、その結果は見事に作品に表れていました。しかし本番では緊張されている様子でした。 時間内に仕上がったと言うだけではなく、最も重要な部分の衿や袖がきれいに付いていなければなり ません。アイロン使いと作業工程や時間の配分を工夫し、繰り返し練習をして臨んで頂きたいです。 あきらめないで何回も何回も挑戦して下さることを心より期待いたします。次年度の大会では今まで培った力を発揮して悔いのないよう臨んで下さい。 末尾になりますが、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の皆様には大変お世話になり、今回も競技大会を無事に務めることが出来ました。またこの大会に携わって下さいました専門委員及び関係者の皆様に心より感謝申し上げます。佐藤 富子

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