第41回全国障害者技能競技大会報告書
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24技能競技WORD PROCESSINGワード・プロセッサ41th 競技課題は和文文書と英文文書の作成です。ワープロソフトWord2019を・使用し、作成見本と作業指示書を見ながら、文書の完成度を競います。Wordに・用意されている各種機能(ページ設定、書式設定、作図、オブジェクトと・グラフィック活用、表作成)を自由に使いこなせる技術が求められます。制限・時間内に競技課題を完成させるためには、和文・英文ともにスピーディーで正確な・タイピングスキルが必須です。また、挿入するオブジェクトについては、指定・ページに収まるよう、行間やサイズを調整し、全体のバランスを整える必要が・あります。さらに、完成した課題はカラー印刷をするので、色や効果の設定も・重要な要素であり、見栄えの良い作品に仕上げる技術も要求されます。 地方大会・全国大会共に初出場の私が、入賞のみならず、まさか金賞を頂けるとは夢にも思いませんでした。最初は「よい経験になりそう」という直感ひとつでアビリンピックへの出場を決めましたが、大会に出場するからには、自分の実力を発揮できるようにきちんと練習を積み重ねたいと思い、地方大会・全国大会それぞれの2か月前から少しずつWordに触れるようにしていました。 練習を始めた頃は、Wordにどんな機能が搭載されているかさえ知らなかったので、単なるワープロソフトだと思っていたWordがこんなにも豊富な機能を備えていることに驚きました。そして、そんな魅力的なWordも、使い手の知識・技能次第でその可能性を発揮するか否かが決まってくることに気づきました。これを知ることだけでも、アビリンピックに出場する意味があると思います。つまり、アビリンピックは、入賞を競うだけでなく、出場を通して自分の技能を研鑽することで、自分の可能性を開拓していくきっかけにもなりうるということです。 競技本番では、現役大学生ということもあり、英字課題でアドバンテージを得ることができたのではないかと思っています。「ワード・プロセッサ」は、とにかくタイピングスピードが求められるため、一朝一夕で入賞を狙えるものではありません。普段からパソコンに触れてタイピングする習慣を付けること、また、ミスのない正確なブラインドタッチを習得する必要があります。特に、ブラインドタッチができるようになると、パソコン作業の効率が格段に上がるのでお勧めです! 最後になりましたが、アビリンピック出場に際し、アドバイスをしてくれた友人、見守ってくれた家族、そして応援してくれた大学関係者の皆さん、ありがとうございました。金賞受賞者の感想大川 公佳 大阪府■ 参加選手数 39名ワード・プロセッサ

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