第41回全国障害者技能競技大会報告書
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25技能競技講 評主査 長沼 智美 ワード・プロセッサ競技は、各都道府県の代表選手39名が参加して、開催されました。昨年から引き続き新型コロナウイルスの影響を受ける中、感染対策を行いながら、アビリンピック全国大会が開催され、無事に終了したことをうれしく思います。出場した選手の作品は、課題を忠実に再現した見栄えの良い文書が多く、全国大会に向けて日々鍛錬を続けてきたことが容易に想像できました。都道府県の代表として全国大会に出場した経験が、各選手の人生において大きな自信となり、新たな目標を設定するための機会となることを祈っています。 本年度はMicrosoft Word2019を使用して「和文競技」「英文競技」の2部構成で実施しました。和文競技では、80分の制限時間で、昨今話題のSDGsの取り組みを紹介する文書を作成しました。表・図形・画像などをバランスよく挿入するスキルや、段落の行間・段組み・インデントなどを使ってレイアウトを設定するスキルが求められました。英文競技では、60分の制限時間で、東京都の歴史を紹介する文書を作成しました。英文タイピングのスピードと文字書式・段落書式の文書編集スキルが求められました。大会の結果、金賞1名、銀賞1名、銅賞2名、努力賞1名が入賞されました。入賞者は、限られた時間の中で効率的に文書を作成し、バランスよく課題を仕上げておりました。様々な機能を熟知し、迷うことなく作業に集中できたことが、結果に結びついたのだと思います。 文書作成スキルはビジネスの場においては必須です。全国大会出場に向けて練習をする過程は決して無駄ではありません。次回大会も多くの方にご参加いただき、大会を盛り上げていただきたいと思います。 最後になりますが、大会の運営にご協力をいただきました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。ワード・プロセッサ

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