第41回全国障害者技能競技大会報告書
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26技能競技DATA PROCESSINGデータベース41th 競技課題は、「アビリンピック大学における入学試験システム」の作成です。・データベースは今日の情報システムにおいて根幹となる重要な部分を・占めています。今回の競技においてもこれまでと同様に、DFD※の読み方や・データ処理の流れを理解したうえで、Access2016を使用します。 ※DFD(DataFlowDiagram)とは、いわゆるフローチャートと異なりデータの流れを中心に図示したものです。 今までに何度かアビリンピックに参加させていただきましたが、今回初めて金賞に選ばれてとても嬉しく思っています。このような機会を与えていただき大変感謝しております。 初めて参加したのは、第36回山形大会の時でした。今回と同じくデータベース種目での参加でした。当時は、知識も乏しく初めての参加で緊張していました。課題を完成させるなんてとてもできませんでしたが、運も手伝って銅賞に選ばれ嬉しかったのを今でもよく覚えています。それからもっと技能を向上させたいと思い翌年以降も競技に参加するようになりました。 データベース種目は、少し難しそうなイメージがありますが、触ってみると面白いところがたくさんあり、データのインプット、加工、アウトプットまでを上手に処理できると気持ちが良いです。表面上は簡単なタイトルやボタンで装飾していますが、後ろ側で複雑なデータ処理をしているあたりは玄人っぽさを感じさせます。処理がうまくできないとどこに問題があるのか探すのが大変で、見つけられないと悲しい思いをすることも・・・。 競技は3時間で行いますが余裕のある時間ではないので、タイピングのスピードを上げる訓練や、正確に打てるように繰り返し練習しました。また、操作画面を少し工夫してボタンやタイトルに統一感を出すことや、自然に操作ができるようにコメントで誘導するなど、操作する側のことを意識して画面を作成しました。プログラムは何の処理かわかるようにコメントを追加して、どこがうまく処理できていないかすぐに見つけられるように心掛けて作成しました。 難しいイメージを持たれがちなデータベース種目ですが、競技で使用したAccessを少し扱えると仕事で役立つことが多いので、アビリンピックを通じてデータベースに触れてみると良いきっかけになるのではと思います。金賞受賞者の感想小野田 勝之 愛知県■ 参加選手数 7名データベース

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