第41回全国障害者技能競技大会報告書
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27技能競技講 評主査 森田 良一 このデータベース競技は、事前に何度も繰り返し課題を制限時間内にクリアするという練習が必要な競技になります。 そのため事前公開する課題Aは、競技本番当日の課題Bとほぼ同じにしています。練習時間の長さと努力の成果が結果として表れるとともに、新たな発見もあることと思います。 データベース上のテーブルにデータを単純に書き込むだけでなく、データ内容によって数値を加工しながら更新するという処理が必要になります。また、ユーザーインターフェイスは利用者の操作感を意識し、デザインを工夫しながらフォームに整列されているかも審査のポイントとなります。CSVファイルからのデータ取り込みはテーブルの列数と同じでない課題もありますので、データ取り込みには、ひと工夫が必要になります。 データベース操作(SQL)の知識だけでなく、ACCESS内に用意されたマクロやプログラミング言語(VisualBasic)を記述する技術も必要となります。特にACCESSが自動的に表示するメッセージや印刷ダイアログを表示させないためにはVisualBasicの記述が重要なので参加する選手はより一層の勉強が必要です。 残念ながら今回は100点満点の選手はいませんでした。次回は是非100点満点の選手が出ることを期待しています。データベース

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