第41回全国障害者技能競技大会報告書
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はじめに 「アビリンピック」の愛称で親しまれている全国障害者技能競技大会は、障害のある方々が 日ごろ培った技能を競い合うことにより、職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方に対する理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的とする技能の 祭典です。 第41回となった今回の大会は、新型コロナウイルス感染症対策のため、参加者を選手及び関係者に限定しての開催となったものの、「東京に 光るその技 開く夢」のスローガンのもと、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の熱気を引き継いで、全国から集結した高い技能を持つ方々にその技能を大いに披露していただきました。 今大会では、25技能競技種目を実施し、全国から370名の選手にご参加いただきました。 また、技能デモンストレーションとして「クラフトテープかごバッグ製作」、「OA機器等メンテナンス」を実施しました。 昨年に引き続き競技風景及び開閉会式はウェブ上でライブ配信を行い、ウェブアクセス数は約11万件を超えるなど直接会場にお越しいただけなかった方をはじめ、多くの方々に参加選手の競技に懸ける熱意や、技術の高さをご覧いただけたと思います。 実際にライブ配信をご覧いただいた方々からは、「初めてこの様な大会があるのを知りました。もっと沢山の方々にこんなにも素晴らしい技術を持った方々が頑張っている姿を知って頂きたいと思いました」、「様々な障がいのある方でも、自分ができる最大限の力を発揮してひたむきに 努力している姿を目の当たりにして感動しました」などの感想をいただきました。 また、大会会場には、令和2年度にアビリンピックの親和性向上のため公募し、応募総数 508作品の中から選ばれたアビリンピックマスコットキャラクター「アビリス」が登場し、大会を 盛り上げてくれました。 選手の皆様には、今大会に参加し、競技に全力で臨んだことを誇りとして、職場や地域などで今後も一層活躍されることを期待するとともに、今大会の共催である東京都をはじめ、ご協力をいただいた厚生労働省、団体、企業、関係機関の方々に対して心からお礼を申し上げます。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長 湯浅 善樹

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