第41回全国障害者技能競技大会報告書
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33技能競技講 評主査 水野 直樹 コンピュータプログラミング種目は、競技課題が情報の処理にとどまらず、ロボットアームを介して実世界に直接働きかけるという特徴を持った種目です。このような特徴を持つ種目に、今回の競技大会ではこれまでに参加経験のある2名の方に参加頂きました。 このうち1名の方は過去に受賞歴のある方、もう1名の方は他のコンピュータ関連種目で金賞を受賞された方で、レベルの高い競技が期待されました。 大会の全体の運営では、2年前から導入した小型ロボットアームと専用プログラミング言語により3Dペンで一部立体の作品を作成する競技内容を継承し、協賛企業協力員の方の助力も相まって、コロナウイルス感染防止を考慮した競技の準備、実施を順調に行う事が出来ました。なお、より多くの選手に参加頂けることを期待して声掛けを致しましたが、コロナ感染を危惧し、辞退された選手がいらっしゃったことは残念に思います。 当日課題の設定は、参加選手の技能を比較するのにふさわしい難易度になるように行いました。当日の競技は午前3時間、午後3時間の計6時間でプログラミング、ロボットを用いた3D作品の描画とドキュメント作成をする総合的な課題に挑戦頂くものでした。課題図形としては、ベイエリアにある競技会場を考慮して、ゆりかもめをイラスト化したものを提示しました。競技はコロナ禍により選手及び関係者のみの参加による開催でしたが、大過なく進行しました。 次回の千葉大会に向け、ロボットによる課題をさらに検討し、競技をより魅力的なものにする予定です。なお、今回はコロナ禍のため個別講評が行われませんでしたが、大会の一部として今後の実施方法が検討されることを期待しています。コンピュータプログラミング

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