第41回全国障害者技能競技大会報告書
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35技能競技講 評主査 北山 克己 新型コロナの感染状況が若干収まっている中で開催されたビルクリーニング競技は、全国42都道府県43名の代表選手を迎え安全を充分に確保した環境の中で開催されました。 選手及び関係者のみでの開催となりましたが、競技を競う16㎡のコートを中心とした競技エリアは例年の様に選手たちの熱い熱気に包まれていたように感じました。また、その模様はWeb配信という形で全国に配信されており、会場に応援に来ていただくことができなかった全選手の関係者の皆様にも、その臨場感あふれる競技会場の模様は伝わったのではないかと満足しております。 さて、この競技は「作業準備」「作業動作」「競技仕様」「作業態度」「作業時間」の5面から採点しており、これら全てが成立して建築物の衛生的な環境の提供に寄与していると考えています。清掃実務で最も大切なマナーや生産性は、競技の「作業態度」「作業時間」に置き換えることができ、適切な資機材の使用と効率的な作業動線、或いは作業成果に勝るとも劣らないマナー「作業態度」は顧客満足に直結していることを勘案し総合的に評価させていただきました。その結果、今年の傾向としては上位入賞者の採点に大きな開きはなく、作業技術の向上が図られていると考え、金賞1名、銀賞2名、銅賞3名、そして努力賞1名を選出させていただきました。惜しくも入賞を逃した各選手の皆様は、今抱えている課題を乗り越えて来年の全国大会に臨んでいただきたいと思います。尚、全体的に共通していることは、作業時間を追うあまり作業成果に影響が出ていると思料されますので、選手の技量の向上に更に努めていただきますようお願い申し上げます。 最後に、この競技運営に多大なご尽力を頂いた、高齢・障害・求職者支援機構職員や東京都職員並びに競技委員及び補佐員の皆様、そして資機材貸与に関してご協力を頂いた神奈川県ビルメンテナンス協会並びに東京ビルメンテナンス協会に対しまして心より感謝申し上げます。ありがとうございました。ビルクリーニング

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