第41回全国障害者技能競技大会報告書
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36技能競技PACKING製品パッキング41th 競技課題は、商品を梱包するための箱や緩衝材の組み立てと、それぞれの組み込みです。今回の競技では、段ボールでできている小箱、中箱、化粧箱、そして2種類の緩衝材を組み立て、それらを一番大きな外箱に組み込んだものを4箱作ります。競技課題① 緩衝材の組立・結束【25セット(5束)】 異なる2種類の緩衝材をそれぞれ5個ずつ組み立て、紐で結束します。緩衝材の出来栄えだけでなく、結束する際の紐の位置や強さ、緩衝材の並べ方や向き、・結束方法などがポイントになります。競技課題② 小箱・中箱・化粧箱・外箱の組立・セットアップ梱包【4梱包(4箱)】 商品を使用して、実際の梱包作業を行います。小箱・中箱・化粧箱を組み立て、・外箱に緩衝材を組み込んで化粧箱を固定します。お客様に届ける最後の工程となるため、見栄えと決められた製品がセットされているかが重要なポイントと・なります。 学校行事以外で、大会というものに出たことがなかったので、アビリンピックが私にとって初めての大会出場です。初出場で金賞なんて夢のようで、なかなか実感が湧きませんでした。 私が大会に出てみようと思ったのは、金賞を受賞した職場の仲間の動画をみたからです。私もあんなふうにしてみたいと思うようになりました。でも、練習を始めてみると、紐も結べないし、うまく折れないし、時間もかかるし、全然動画のようにできなかったので、すぐに自信がなくなりました。「やっぱり大会に出ません」と職場で話したら、「最初からうまくできたら、つまらないよ」、「自分も最初は紐を結べなかったし、大丈夫」と笑ってくれたので少し安心しました。 練習をしていくうちに少しずつ、できなかったことができるようになりました。昨日まで上手くできなかったことが、当たり前にできるようになる度にうれしい気持ちが増えて、練習が楽しくなりました。 練習で分かったことは、焦ってもいいことがないということです。時間を気にして焦るほど失敗が多くなったからです。それから、お客様が欲しいものは中の商品だとしても、入っている箱がつぶれていたり、しわが寄っていたら、少し残念です。箱を手にするお客様の気持ちを考えながら、きれいな箱を折るように心がけました。 大会本番は緊張しましたが、焦ることなく、練習してきたことを全て出すことができたと思います。簡単にあきらめなくて本当に良かったです。そして、全国大会では、練習してできるようになった自分の姿を見せることができてうれしかったです。 応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。金賞受賞者の感想宍戸 彩菜 宮城県■ 参加選手数 21名■ 協賛企業等製品パッキング

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