第41回全国障害者技能競技大会報告書
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39技能競技講 評主査 小松 邦明 今年度も引き続き新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、選手のみなさんが十分な体調管理をして、ご家族や所属団体、法人のみなさんと大会参加に向けて準備していただいたことに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。お疲れ様でした。 「喫茶サービス」は、お客様や選手、スタッフ同士の距離が近くなり、他の競技以上に感染拡大防止対策を考える必要があります。使用する道具や環境の一部の変更などにも関わらず、選手のみなさんは感染防止対策を守り、臨機応変に対応することができていました。 この競技には、①サービスの仕方を理解して、正確に、スムーズに提供すること、②お客様に気持ちよく過ごしていただくこと、③選手やスタッフと協力すること、の3つのポイントがあります。上記①については、ほとんどの選手ができていましたが、②や③については選手によって差がありました。サービスの基本の流れを理解するだけでなく、お店全体に気を配り、他の従業員(選手)と協力して必要な業務を行うことが、お客様の満足につながるはずです。この観点からもう一度自分の競技を振り返ってみてください。このように相手の立場に立って考えることは、「喫茶サービス」という競技の中だけでなく、日頃の仕事などでもよい結果につながるはずです。 また、自分の「能力や適性」「喫茶サービスをする理由」についても、今一度振り返ってみることをお勧めします。「自分はお客様や他の選手に対してどんな点を大事にして、どんなサービスを提供したいのか」「そのために自分の能力や適性をどう活かすとよいのか」を整理したり考えたりすることで、きっと言葉かけや行動に変化が現れると思います。 最後になりましたが、この競技を実施するにあたり、新型コロナウイルス感染拡大防止対策など大会スタッフのみなさまをはじめ多くの関係者の方々にご協力いただきました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。喫茶サービス

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