第41回全国障害者技能競技大会報告書
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41技能競技講 評主査 成田 賢司 世界に感動と興奮を届けた東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に続き、東京ビッグサイトを会場に第41回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)が開催されました。オフィスアシスタント競技では、全国から34名の代表選手が参加し、日頃磨き上げてきた技能が競い合われました。 今大会から課題1の内容を変更し、配布書類の準備と発送書類の封入の二つの作業を行う課題としました。書類のピックアップ、三つ折り、封入など基本的な作業要素を残しつつ、ポケットティッシュやCDなど書類以外の使用物が加わったことで作業工程が複雑になり難易度の高い課題となりました。課題2の社内便の仕分けでは、宛名の部署名から仕分ける課題とし、部署数、作業枚数が増えたことで判断力、作業速度が問われる課題となりました。 課題1では、作業工程の複雑さに加え作業量の多さから多くの選手が苦戦し、焦りや確認不足によるミスが見受けられました。そうした中でも落ち着いて作業に取り組む冷静さや状況に合わせた対応力などがポイントになったと思います。課題2では、半数近い選手が作業を終えていたため、仕分けの正確さが順位に大きな影響を与えました。 競技結果は、金賞1名、銀賞2名、銅賞3名となりました。精度、速度ともに高い技能を身につけた選手が多く、僅差での結果となりました。選手のみなさま、大変お疲れ様でした。アビリンピックに向けて培ってきた技能や大会での経験を活かし今後も益々ご活躍されることを祈念しております。 最後に、オフィスアシスタント競技は、出場選手、選手支援者、大会関係者をはじめ、多くの方々のお力添えを頂き無事に終える事ができました。心より感謝申し上げます。オフィスアシスタント

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