第41回全国障害者技能競技大会報告書
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50技能競技PC OPERATIONパソコン操作41th パソコン操作は、視覚障害のある選手による競技種目で、競技時間は・90分です。課題内容は、Excelのデータから適切な関数を使用して、データの・抽出・加工・グラフ化をする課題やインターネット検索を利用してExcelの・必要な箇所にデータを入力する課題、その他、Excelのデータを使いWordへの差し込み印刷やパワーポイントのスライド修正課題、Excelのデータを処理して、データから導き出される傾向を分析するなど多岐にわたります。・ 視覚に障害がある方は、パソコンを利用できるようになったことで、・情報へのアクセスが格段に向上し、日常生活や仕事で多くの方が使用しています。競技では、パソコンの画面情報読み上げソフトや、画面表示拡大・ソフト、拡大読書機等の支援機器を活用して、パソコン操作技能を競います。 「アビリンピックに出てみませんか?」 そんな声をかけていただいたことがきっかけで、今大会に参加しました。そのときはアビリンピックについてよく知らず、全国大会に出場するとは思っていませんでした。 それからは、事前課題を確認し、徐々に効率的な操作方法や作業時間についても意識して取り組むようになりました。 そして迎えた大会当日、何よりも会場の雰囲気に圧倒されました。全国から集まった選手たちの競技にかける熱意が伝わってきて、刺激を受けました。本番では、手順を間違えてやり直したり、機械トラブルで焦ってしまったりと想定外のこともありましたが、楽しみながら行うことができました。全国大会という舞台で自分の力を発揮することができたことは、かけがえのない体験となり、自信にもなりました。 視覚障害があっても事務職として働き続けたいと考え、画面表示拡大ソフトや読み上げソフトを活用したパソコンの操作方法について学んできましたが、今回このような結果につながり、嬉しく思います。今後もスキルアップを図れるよう、一層の努力を重ねてまいります。 また、大会関係者の皆様、引率してくださった大阪府職員の皆様には、大変お世話になり厚く御礼申し上げます。そして、勤務先の方々、支援機関の先生方には、日頃からご尽力を賜り、心より感謝しております。 最後に、次回以降出場される方は、是非思いきりチャレンジしてみてください。きっと、想像以上に多くのものを得ることができるのではないかと思います。金賞受賞者の感想井内 利奈 大阪府■ 参加選手数 7名■ 協賛企業等有限会社エクストラ株式会社高知システム開発株式会社システムギアビジョン株式会社スカイフィッシュパソコン操作

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