第41回全国障害者技能競技大会報告書
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53技能競技講 評主査 落合 昇 平成17年の第28回山口大会から始まった本競技は、通算14回目を数えます。今回は、北は北海道、南は沖縄まで各都道府県から、30選手にご参加いただきました。昨年よりも多くの選手に参加いただけたこと、嬉しく思います。 競技は、前回大会同様、アンケート入力、文書修正、帳票等作成の3課題各30分により実施されました。特にアンケート入力では各選手のスピードが上がっていることを実感するとともに、全体としてもレベルが高い大会であるように感じました。 課題1については、全体として入力の速度と正確性が増しており、仕事として働く上でも基盤となる技術だと考えていますので非常に良い傾向だと思います。課題2については、文字の異変に気付いて修正しなくてはいけないという意味で、文章として捉えすぎているかもしれません。文面で気づく方法の他に、間違い探しのように違和感で探す方法もあります。是非、皆さんなりの方法で修正速度を上げ、その正確性をより高めていただきたいと思います。課題3については、例年と大きく変えない指示内容としました。その分、しっかりと把握して対応されている選手が多く、入力やチェックだけでなく、表計算に関するスキルも高まっている点には目を見張るものがあり、全体的にレベルが高まっているように感じました。競技レベルが上がったことは選手の皆さんだけでなく、指導者の方も熱心にご指導されているのだろうと感じるものがありました。 現在の世の中を取り巻く環境から、選手の皆さんは練習方法も苦心されていたのではないかと思います。その分、パソコンを利用した作業はより求められているとも言えます。今後も、この競技で培った能力が社会で活かせる機会はたくさんあると思います。これからも、入力の正確さ、スピード、そしてミスを見逃さない力を身に着けて、社会へ羽ばたくとともに、次年度の全国大会で上位を目指してがんばって下さい。 末筆になりますが、ご協力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。パソコンデータ入力

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