第41回全国障害者技能競技大会報告書
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58技能競技DEMONSTRATIONデモンストレーション41th講 評デモンストレーション実施スタッフ 荻原 弘美 今回、初めて技能デモンストレーションとして、クラフトテープカゴバッグの作成を行いました。基本編みを中心として取っ手のついた「中カゴ」、四つだたみ編みの編み方を用いた「小カゴ」の2つを作成しました。 競技としてカゴを作成するということで、どのように評価するのか考えた上で、カゴの造形の美しさはもちろん、時間内で完成させるということが課題でした。今回のデモンストレーションでは、中カゴの役割を分割し、2人の選手に作成してもらい、時間内で完成させることができました。しかし、個人競技として考えた上で、一人が一つの製品を時間内に仕上げ完成とした方が望ましいのではないかと思いました。カゴの種類もしっかり選んでいく必要があると感じ、いい勉強になりました。 参加された選手の方々は、普段と違う場所でカゴを作るので、緊張され戸惑っている方もいらっしゃいましたが、競技の時間が経つにつれ、いつも通りにカゴを作成することができました。大会に出たことで、選手たちも良い物を作りたい、新しいカゴにも挑戦し出来る事を増やしたいという意欲が更に高まるものとなりました。 今回新型コロナウイルスの関係で、無観客開催でWeb配信となりましたが、遠くにいる選手のご家族や職員も見ることができ、更にクラフトテープカゴバッグに興味を持たれている方など、様々な方にクラフトテープカゴバッグの競技を見て、どんなものなのか知っていただけたかと思います。クラフトテープカゴバッグでは、障害があってもなくても、どの年齢の方でも作れるものだと思います。様々なところで関心が高まり、多くの方に理解していただいたら幸いです。 最後になりますが、大会事務局、関係者の方々、初めての参加で不慣れだった私たちスタッフや選手に、手厚いサポートや支援をしていただいたおかげで、デモンストレーションを円滑に進めることができました。心より感謝申し上げます。クラフトテープかごバッグ製作 競技課題は次の2作品の製作です。課題① 中カゴの製作(A4サイズが入る大きさ) 縦9cm横33cm高さ22cmの大きさのかごを製作します。工程が多いため、A工程担当は材料切り、土台作り、立ち上げの作業を行い、B工程担当は折り込み、取っ手付け、取っ手巻き作業を別々に行います。課題② 四つだたみ小物入れの製作 小物が入るくらいの大きさで、取っ手の付いたかごです。・複数のテープを組み合わせ、四角い形の模様を作り、形に・していきます。クラフトテープかごバッグ製作

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