第42回全国障害者技能競技大会 大会報告書
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技能競技機械CAD 機械CAD職種には選手6名が参加し、多くの来場者の前で競技を実施することができました。機械CAD職種では、競技時間3時間の中で大会当日に配付する部品図と組立図を読図し、3次元CADソフト「SolidWorks」あるいは「Inventor」を使用して部品モデルとアセンブリモデルの作成、部品図・組立図・立体分解図の作成を行います。選手には、課題に取り組むにあたり、課題の構造と動きを理解しモデルを組み立てること、機械製図のルールにしたがって正確に図面を描くことが求められます。また、ソフトウェアの機能を使いこなし、効率よく作図するスキルが求められます。 今大会の競技課題は「ハンドプレス」でした。本大会では、前回大会同様に鋳造部品を含む課題であり、機械設計の実務的作業に求められる機械製図の知識と機能を実現するための拘束条件を問う内容でした。競技結果は、金賞1名、銀賞1名、努力賞1名であり、上位入賞作品は完成度が高いものでした。惜しくも入賞を逃した選手は、受賞者と■色ない知識と技能を有していましたが、競技課題が未完成であったことが得点に結びつきませんでした。選手の皆様には、今回の経験を糧にしてより一層、機械製図の知識・技能の習得と機械CADの操作スキルの向上に努めていただき、次へのチャレンジにつなげて欲しいと思います。 最後になりましたが、選手、選手の指導者・付添者、専門委員、競技補佐員、大会関係者の方々のご協力により、無事に大会を終えることができましたことを心より感謝申し上げます。主査13池田 知純講評

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