第42回全国障害者技能競技大会 大会報告書
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技能競技電子機器組立 第42回大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じた上で、3年ぶりの有観客のもと、幕張メッセにおいて開催されました。電子機器組立競技には、昨年度と同じ人数の7名の選手が参加されました。今年度もマスク着用という不自由さはありましたが、コロナ前のように一般の方も見学に訪れるという本来の雰囲気に近い状況の中で、選手たちは競技に集中して作業に取り組まれました。 競技課題は、前回大会の課題から大きな変更はなく、夜間の人の動きに反応する機器を制御する回路を組み上げることです。必要とされる技能レベルは、技能検定「2級 電子機器組立て」課題と同程度です。限られた競技時間で、正確に動作することを必須として、電子機器を美しく組み立てなければなりませんので、高い技能が求められる「はんだ付け」の技術はもちろんのこと、束線による配線技術、作業段取り、トラブルが生じた際の対処方法などのさまざまな知識と技術、技能、経験が問われる競技となっています。 競技結果については、採点基準に基づき、厳正に審査をしました結果、金賞1名、銀賞1名、銅賞1名、努力賞1名の4名が入賞しました。前回大会と同様に上位入賞作品の得点差は■差であり、特に金賞作品については、ほとんどミスのない作品に仕上げられておりました。上位入賞をめざすためには、チェックや動作調整、フォーミングにかける時間を確保するためにも配線作業やはんだ付け作業などを早く正確に仕上げる技術を習得するとともに、要求仕様を正確に理解して、要求仕様から逸脱しないような仕上がりパターンについて確認・検討していくことが重要です。上位入賞を逃した選手の方は次回大会に向けて見直してみてください。また、参加されたすべての選手の皆様におかれましては、さらなる自己研鑽に励まれて、今後もご活躍されることを期待しています。 最後に、参加選手と選手を指導されている指導員の方々ならびに大会関係者、競技スタッフ、その他多くの皆様のご協力に心より感謝申し上げます。主査17櫻井 光広講評

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