技能競技歯科技工 2022年、第42回全国アビリンピックにて金賞を受賞する事が出来たこと、とても嬉しく思います。 歯科技工士免許を取得し、アビリンピックへの参加資格を得てすぐから参加を始め、今回は5回目の挑戦でした。 毎年、歯科技工の課題は初見では頭を悩ませるようなケースが多く、前持って課題練習をしてポイントや対策を練って臨む事が先輩方と同じスタートラインに立つことができ、且つアビリンピックで結果を残すために重要だと考え、準備してきましたので、最高の結果となり良かったと思います。 ただ、金賞をいただいたとはいえ歯科技工の業界では、自分はまだまだ新人という立場でありベテランの方々には劣る部分もたくさんあります。 より研鑽を積み重ね、歯科技工士の本質である患者さんの健康やQOL(quality of life:生命や生活の質)の向上に、今後も継続して力を注いでいきたいと思います。 最後に、このような機会を与えていただいた大会関係者、審査員の皆様へ心から感謝申し上げます。 そして、家族、友人やタクミオーデントの皆さん、これまでずっと応援していただきありがとうございました。これからもご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。 競技は午前午後に分かれ、違う部位の歯のカービングを行います。午前中は見本の歯(3D画像)を参考にし、午後は見本の歯はなく自由に行います。歯の形は口の中で食物を■む様々な要素、発音、身体的な能力、ほか、顔の見た目の美しさも考慮されることが重要です。今回、ZBrushCoreMini2021という歯科界ではポピュラーなソフトを使って歯の形の優劣を競います。 慣れるまでには相当な練習と訓練が必要とされます。コンピュータ上で作成した歯の形は削りだし用のコンピュータや3Dプリンタなどにより、セラミックやプラスチック、金属などの人工的な歯に置き換わり口の中に装着されます。選手たちはコンピュータの操作に熟達すると同時に、美的センス、歯の解剖学、あごの動きを知ることがより重要とされます。金賞受賞者の感想20■ 参加選手数 7名吉田 勇己東京都DENTAL TECHNIQUES歯科技工
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