技能競技歯科技工 今回の歯科技工競技の課題は、課題Ⅰ「中切歯右上1番」、課題Ⅱ「第一小臼歯右下4番」のCAD用デジタルカービングを行いました。 持ち時間は両課題とも2時間30分とし、それぞれ早く仕上がったものは2時間で切り上げても良いものとしましたが、全員時間いっぱい使って作業を行いました。 コンピュータは予め事務局が用意したものを使用しました。競技用CADソフトとしてZBrushCoreMini2021を使用し、作成目標モデル提示ソフトは、競技直前にMeshmixerをコンピュータにインストールしました。 また、作成途中でのデータ紛失を最小限にするため、競技20分ごとに作成データ保存を行いました。 7名中2名に若干のコンピュータ不具合が生じ、回復にそれぞれ5分、10分要したので終了時間の延長をそれぞれ認めました。 今回は初めてのデジタルカービングの課題ということで、作成目標モデル提示ソフトを両課題とも用いましたが、今後は作成部位および本数とともに検討課題となります。 各選手の作成状況をそれぞれモニターにてライブ表示し、見学者に分りやすいとお言葉をいただきました。 採点は、5名の専門委員が行い、今回は金賞、銀賞、銅賞それぞれ該当者を選出しました。新たな課題となり、採点表も刷新し、今回バランスの良い結果となりましたが、今後さらに細部に亘り検討が必要と思われます。 初めての課題ということで不安のある中、選手は大会直前までご努力された跡が認められました。 今後、歯科技工業界も間違いなくデジタル分野の普及、進展が見込まれるので、アビリンピック選手の皆様にはさらなる奮闘を期待いたします。主査21伊集院 正俊講評
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