独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長湯浅 善樹 「アビリンピック」の愛称で親しまれている全国障害者技能競技大会は、障害のある方々が日頃培った技能を競い合うことにより、職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方に対する理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的とする技能の祭典です。 第42回となった今回の大会は、1972年(昭和47年)開催の第1回大会から50年目の節目に当たる大会となりました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を講じた上で3年ぶりに有観客で開催し、全国から集結した参加選手の高い技能を会場で直接ご覧いただくことができました。 今大会では、全国から362名の選手にご参加いただき25技能競技種目を実施するとともに、技能デモンストレーションとして「物流ワーク」、「OA機器等メンテナンス」を実施しました。また、「障害者ワークフェア」を3年ぶりに開催し、93の企業・団体の皆様のご協力を得て、障害者の職業能力及び雇用に関する展示・実演を行うとともに、ステージでは出展者紹介や障害者雇用に関するセミナーも実施しました。 3日にわたり開催された今大会では、技能競技、技能デモンストレーション及び障害者ワークフェアの様子を会場だけでなく、会社やご家庭でもご覧いただけるよう、動画配信も行いました。参加選手の技能競技に懸ける熱意や、技術の高さ等をご覧いただいた方々からは、「一生懸命な作業に感心しました。」、「努力の成果がよくみられました。すばらしかったです。」、「3年ぶりの有観客で盛り上がりを感じました。」などの感想をいただいたところです。 また、会場では前回大会に引き続きアビリンピックマスコットキャラクター「アビリス」が開閉会式に登場するなど大会を大いに盛り上げてくれました。 参加選手の皆様には、今大会に参加し、競技に全力で臨んだことを誇りとして、職場や地域などで今後も一層活躍されることを期待いたしますとともに、今大会の開催にご協力をいただいた厚生労働省、団体、企業、関係機関及び関係者の方々に対して心からお礼を申し上げます。はじめに
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