第42回全国障害者技能競技大会 大会報告書
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技能競技フラワーアレンジメント 今回の大会は選手9名の参加を頂き3課題にチャレンジしていただきました。季節感のある花、実物をいかに配分するかも見どころでした。第1課題「花束」はラウンド、アウトラインがしっかり出来ているか結束の位置、ステムと花のバランスを見る課題で、ここに季節感のある花、実物を使われている選手が多く見られました。見た目の視覚バランス、持った時の重量バランスが大切になります。今回花束は全体的に皆さん上手くまとめられ大きな点差は無かったと思います。第2課題「花嫁のブーケ」は、皆さんキャスケードは白を基調に上手くまとめられていました。しかし、大変残念なことに、ほとんどの選手が、基本的なバック処理ホルダーの突起の部分が隠されておらず、特にハンドルのリボンの水濡れがありました。これが大きなマイナス点となりました。どうすればリボンが濡れずに済むか今一度考えてみて下さい。第3課題のワンサイドアレンジはトライアングルのスタイルで、昨年の360°展開から180°展開に変わりました。花束同様季節感のある菊、リンドウ、ダリア、実物など多く使用されており季節を感じられる作品に仕上がっていました。ここで大切な事は主軸がしっかり垂直に挿せていること、フォーガルポイントの位置アウトラインがしっかりつながっていることです。垂直にさせず全体的に前のめりになっているもの、フォーガルポイントがあいまいになっている作品が数点見られました。 全体的に基本的なメカニックを隠す点はしっかり出来ていたと思います。また、裏側の背面にも気を使って頂けたらさらに良い作品になるのではないでしょうか。 採点には影響はないのですが、時間内の掃除や花の扱い方がしっかり出来ていた選手が見られた事は大変嬉しく思いました。 今後、さらに競技レベルが向上できればと考えます。閉会式後の講評も大切だと思いますが、出来れば全課題が終了後作品を前にコメントした方が次につながる気がします。今後の課題とさせていただきます。付き添いの方から花が高く思うように練習できないとの意見も伺いましたので、主催者とも協議していきたいと思います。最後になりましたが多くの方々のお力添えにより無事競技を終える事が出来ましたここに深く感謝申し上げます。主査29金澤 茂講評

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