技能競技コンピュータプログラミング コンピュータプログラミング種目は、競技課題が情報の処理にとどまらず、ロボットアームを介して実世界に直接働きかけるという特徴を持った種目です。コロナ禍のため、前回、前々回は無観客での開催でしたが、今回は観客の方を迎えての大会となりました。 残念ながら参加頂いたのはこれまでに受賞歴のある1名の方のみになりましたが、3年前から導入した小型ロボットアームと専用プログラミング言語により3Dペンで一部立体の作品を作成する競技内容の検討を重ね、参加選手にその持てる技量を発揮頂けることが期待されました。 大会の全体の運営では、協賛企業協力員の方の助力も相まって、コロナウイルス感染防止を考慮した競技の準備、観客の皆さんに競技内容をより良く伝えるためのディスプレイやパンフレットの用意,デモロボットの設置、ロボットの動作テストなど順調に行う事が出来ました。 当日課題の設定は、参加選手の技能を評価するのにふさわしい難易度になるように行いました。 当日の競技は午前3時間、午後3時間の計6時間でプログラミング、ロボットを用いた3D作品の描画とドキュメント作成をする総合的な課題に挑戦頂くものでした。 課題図形としては、競技会場のある千葉県ゆかりの魚、「鯛」をイラスト化したものを提示しました。競技は観客の方を迎えての実施で、競技の様子は動画でも配信されました。 競技結果は、3回目の出場になる選手であったことから作品の完成度は十分に高いものでしたが、プログラミングやドキュメントの内容に改善の余地があり、銀賞となりました。 また、今回の大会では、競技の場に来ていただいた方に競技内容をアピールすることができ、次回の愛知大会に向けて競技内容に興味を持っていただいたことで、今後の参加者の増加が期待できる手応えを得ることができました。主査31水野 直樹講評
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