第42回全国障害者技能競技大会 大会報告書
40/166

技能競技オフィスアシスタント 地方大会を勝ち抜き、今回で6回目の全国大会。初めて出場したのは高校2年生でした。このときは、緊張と会場の雰囲気に飲み込まれ競技を思うように進めることができませんでした。 そこで悔しい思いをして来年こそは、全力を出すぞと意気込み、学校で時間さえあれば練習していました。練習した甲斐があり、全国大会にふたたび出場することができたのですが、やはり全国の壁がたかくて上手くできませんでした。紀陽ビジネスサービスに入社し、社会人になった後も挑戦し続けて、ようやく今回の大会で会場の雰囲気になれ、落ち着いて競技に集中することができ自分自身の力を発揮することができました。 結果発表で自分の競技が呼ばれるまでの間、今回はやり切ったと思う気持ちが強く、入賞できたらいいなと思いながら待っていました。いざ自分の競技の発表になり、銅賞、銀賞で名前が呼ばれることがなく諦めていたら金賞で名前が呼ばれて驚きました。今までやってきたことが金賞という結果として残すことができて嬉しいです。 学生時代にアビリンピックのことを教えてもらい、地方大会に出場するきっかけを作ってくれたり、今でも競技課題について相談にのってもらい支えてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 今後は、アビリンピックで身に着けた経験を活かして、新しい事にも挑戦できたらいいなと思っています。 競技課題は、①配布物の準備、②発送書類の封入、③社内便の仕分けの3課題です。 ①配布物の準備は、イベント用の配布物としてチラシ、ポケットティッシュ、付箋を手さげ袋へ入れる作業を行います。単純な作業だけに手際の良さが求められます。 ②発送書類の封入は、広報用に全国へ発送する書類の封入作業を行います。封入物の準備作業も含め、キレイに作業された書類は、会社の印象を良くすることにもつながる大切な技能です。作業手順が多いため、効率よく行うための工夫が重要になります。 ③社内便の仕分けは、オフィスに送られてきた郵便物を、その宛名を見ながら、部署ごとに仕分ける作業です。郵便物の中には、氏名だけで部署名が書かれていないものもありますので、社員名簿を確かめて仕分けていきます。判断力、注意力の持続が必要となります。金賞受賞者の感想38■ 参加選手数 36名西川 陽規和歌山県OFFICE ASSISTANTオフィスアシスタント

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る