第42回全国障害者技能競技大会 大会報告書
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技能競技オフィスアシスタント 今大会では前回の競技課題を整理し、①配布物の準備、②発送書類の封入、③社内便の仕分けの3課題としました。課題内容は、①配布物の準備は、イベントで配布するチラシやノベルティなどの準備作業を行います。作業内容がシンプルなだけにスピードが求められる課題です。②発送書類の封入は、全国の支社へ発送する書類の封入作業を行います。封入物の準備から宛名ラベル貼りまで工程数が多い課題です。③社内便の仕分けは、宛名を参照し部署別での仕分け作業を行います。宛名が氏名のみのものについては社員名簿から所属する部署を調べて仕分けなければなりません。 競技結果は、精度・速度ともに高いスキルを身につけた選手が多く■差での順位でしたが、3課題ともに安定して高いレベルで課題に取り組むことができていた選手が入賞する結果となりました。①配布物の準備では、ミスする選手も少なかったため、作業時間内により多くの成果物を完成させるかがポイントとなりました。②発送書類の封入では、封入物の準備や宛名ラベル貼りなど各工程に時間がかかり完成品までいたらなかった選手が多くみられました。作業状況に合わせた対応力がポイントになったかと思います。③社内便の仕分けでは、仕分けの正確さもちろんですが、瞬間的な判断力や氏名を検索するタイミングなどが結果に影響を与えた印象です。 最後に、オフィスアシスタント競技は、出場選手、選手支援者、大会関係者をはじめ、多くの方々のお力添えを頂き、途中トラブルがありながらも無事終える事ができましたことを、心より感謝申し上げます。出場選手におかれましては、今回のアビリンピックに向けて培ってきた技能や大会での経験を活かし今後も益々ご活躍されることを祈念しております。主査39成田 賢司講評

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