第42回全国障害者技能競技大会 大会報告書
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技能競技パソコン操作 私は中途での失明であるため、社会復帰を目指して、国立職業リハビリテーションセンターに入所しました。 当初は音声でのPC操作で以前に出来ていたことが出来ずに、悩み・苦労することばかりでしたが、指導員の方々の指導があり、日々出来ることが広がっていくのを実感していました。 そうした中で障害者が自身のスキルを競い合うアビリンピックの存在を知り、復帰への道しるべとするため挑戦を決意しました。 日々の訓練のカリキュラムにアビリンピック対策を設けていただき、納得できるまで事前課題を繰り返し続けていくことで、埼玉代表として全国大会での金賞受賞という結果を得ることができました。 このような素晴らしい結果を残すことが出来たのは偏に周りの方々の温かい支援があったからこそだと強く感じております。指導員の皆様、事業所の職員の皆様、友人、そして何より家族にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。 大会を目指される方々には、あきらめずに繰り返し続け、その中で工夫したり、考え続けていってほしいと思います。そうすれば視えなくても観ることが出来るものがあるとお伝えしたいです。有限会社エクストラ株式会社高知システム開発株式会社システムギアビジョン 視覚障害のある選手による競技種目で、競技課題は次の5課題です。◆Excelのデータから適切な関数を用いて、データを修正すること ◆Excelのデータを加工してグラフを作成してまとめること、Power Pointでスライドを作成すること◆Wordの文書の書式を整え、Excelのデータと連携づけること◆インターネットから情報を入手し、データを加工すること 視覚に障害がある方は、パソコンを利用できるようになったことで、情報へのアクセスが格段に向上し、日常生活や仕事で多くの方が使用しています。この競技では、パソコンの画面情報読み上げソフトや、拡大読書機等の支援機器を活用して、視覚に障害がある方のパソコン操作技能を競います。金賞受賞者の感想48■ 参加選手数 7名■ 協賛企業等北川 一朗埼玉県PC OPERATIONパソコン操作

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