技能競技縫製 第42回大会は千葉幕張メッセにて3年ぶりの有観客で開催されました。 競技は、地方大会を勝ち抜いた、8名の参加選手のうち初参加者4名、再挑戦の方が4名と今までになく少人数でした。競技は、10時から開始し、昼休憩を挟み15時までの合計4時間で競い、選手全員が時間に完成することができました。初めての参加者は、緊張感いっぱいながら練習の成果を発揮しようとする姿が見受けられました。しかしながら作業が進むにつれ、緊張のあまり落ち着きが無くなり、手が震えたり、ミスが競技に出たりと苦戦しながら対応しており、肩、腰の紐の付け方や生地の裏表に問題が出ても気が付かないほどの緊張感が続いていました。再挑戦者は淡々と各自が事前に考え作り上げた工程を進めていました。参加回数の少ない選手は特に仕様書の再確認と、ポイントとなるダーツ先の消し方、フリルのギャザーよせの縫いの仕方とミシンの調整、アイロン操作によるくせ取り作業、いせこみ作業、縫い代の潰し方等を繰り返し練習することが必要だと感じました。参加された皆様にお願いしたいこととしては、後輩やこれからアビリンピックへ挑戦する方へ前述について伝達をお願い致します。今回の結果、銀賞1名銅賞1名、努力賞1名、初参加者と再参加者が入賞しました。 選手が受賞できたことは、選手自身の頑張りと指導された方、周りの方のお力添えをいただいたおかげの賜物だと感じております。この経験を活かしいろいろな場面に於いても挑戦する気持ちを持って頑張ってください。今回は個人講評が再開され選手、指導員介助者との会話が出来、選手、指導員なりの反省が聞けました。多くの方が目標に向かって輝き、就労の道が広がる本大会に関わることが出来た事を御礼申し上げます。最後に競技スタッフ、大会事務局及び関係者方々のおかげで競技が円滑に進行出来ました事を心より感謝申し上げます。主査53鈴木 皆子講評
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