物流ワーク技能デモンストレーション 今回全国アビリンピック大会のデモンストレーション(物流ワーク競技)を国立職業リハビリテーションセンター職域開発課で担当させていただきました。デモンストレーションの内容は埼玉県の地方大会で行っている小売物流ワーク競技の内容2課題(ピッキング作業・商品陳列作業)と当センター職業実務科で行っている訓練内容の紹介という形で行いました。多くの皆様に関心を持って見学していただき誠にありがとうございました。 小売物流ワーク競技は、埼玉県の地方大会において5年前から独自競技として実施しており、県内のスーパーマーケット等小売店で就業されている方や特別支援学校の在校生等が参加しています。ピッキング作業においては、伝票のとおり正確にピッキングすることに加えて作業のスピードが求められます。商品陳列作業については正しい場所に置くという正確性と、お客様が手にしやすいよう商品名を表にして列を■えきれいに手早く並べることをポイントとしています。 今後はより実践的な競技となるような工夫も求められると思われます。例えば商品陳列作業は、お客様のいる中で迷惑にならないよう作業ができるか。作業中にお客様からの問い合わせ等に対応できるか等々。そういった課題にしていくことがこの競技の実用性につながるのではないかと考えております。 また今回は普段の職業訓練で行っている内容も紹介させていただきました。担当した訓練生は自分に与えられた役割を、それぞれの立場でしっかりとこなすことができていたようです。ピッキング作業を行う倉庫担当、商品陳列作業を行う店舗担当、その両者間での商品の受け渡し等、今回みなさんの前で実演させていただいたことでこの経験以後の職業訓練では、ついうっかりミスをしてしまう訓練生が落ち着いて作業できたり、声の小さな訓練生が大きな声で確認作業ができるようになったりと、訓練生にとっても、とてもいい経験になりました。 倉庫にストックしてある品物を、指示書のとおり選び出して、折りたたみコンテナに詰めていきます。さらに納品された品物が、伝票通りであるか確認し、店内の棚に補充します。商品の向きや置き方にも気を配り、正確さと速さを競います。56大野 謙治中山 秀之技能デモンストレーション実施スタッフ主査物流ワークDEMONSTRATION講評講評技能デモンストレーション
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