技能競技7洋裁 第42回競技大会は11月4日(金)〜6日(日)に千葉の幕張メッセで、技能五輪全国大会と同時に開催されました。 課題は、テーラーカラー・長袖・パッチポケット付きオーバーブラウスの制作で、生地は薄手ウール、時間は午前中3時間半、午後2時間半の6時間に設定致しました。 選手は3名の参加で、顔ぶれは、前年度銀賞で過去に国際大会の経験がある人、過去に銀賞を1回取られた人、もう1人は受賞歴はありませんが、3回目の挑戦者で相当努力された人でした。今回は3人ともさらに技術を磨き非常にレベルが高く、3人の得点が接近すると想定していました。 しかし、結果は、受賞歴のなかった人が銅賞、前年度銀賞の人が努力賞という結果になりました。 今年は国家検定の課題変更に伴い、型紙を生地の上に乗せて針で型紙を押える作業のところまでを前日に行いました。そのため、当日の裁断は多少時間短縮になりましたが、作業がし易いように設置してあった裁断台、ミシン、ロックミシンを移動したため作業に無駄が目立った人もいました。 アイロンを裏から掛ける場合は当て布をしません。アイロン使いで出来栄えに差が出ます。アイロンの扱い方を工夫して、掛け過ぎないようにしましょう。 時間内に仕上げるためには、事前に衿・袖・ボタンホールの付け方などを正しくマスターして、綺麗に縫えるよう練習をした上で本番に臨みましょう。 講評については、各選手ともに真■に耳を傾け、熱心な質問もたくさんありました。 「今年は練習不足でした。」と反省しつつ、次の目標に向けて意欲を示されていました。今回の反省点を踏まえ、次回もご活躍されることを期待しております。 末尾になりますが、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の皆様には大変お世話になり、今回も競技大会を無事に務めることができました。 皆様に心より感謝申し上げます。佐藤 富子講評主査
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