第43回全国障害者技能競技大会報告書
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技能競技電子機器組立 第43回大会は、技能五輪全国大会と同時開催のもと、愛知県国際展示場において開催されました。電子機器組立競技には、昨年度より1名少ない6名の選手が参加されました。コロナ前のような、本来の雰囲気の大会状況に戻り、会場には多くの方々が見学に訪れていました。そのような雰囲気の中で、選手たちは…緊張感をもって競技に臨み、日頃の練習の成果を競いました。 競技課題は、前回大会の課題から大きな変更はなく、夜間の人の動きに反応する機器を制御する回路を…組み上げることです。必要とされる技能レベルは、技能検定「2級…電子機器組立て」課題と同程度です。…限られた競技時間で、正確に動作することを必須として、電子機器を美しく組み立てなければなりません…ので、本競技において特に高い技能が求められる「はんだ付け」の技術はもちろんのこと、束線による配線…技術、作業段取り、トラブルが生じた際の対処方法などのさまざまな知識と技術、技能、経験が問われる競技となっています。 競技結果については、厳正に審査をしました結果、金賞1名、銀賞1名、銅賞1名、努力賞1名の4名が…受賞されました。上位2作品の得点差は僅差であり、特に金賞作品については、ミスが非常に少ない作品に仕上げられておりました。このようなミスの少ない作品に仕上げるには、フォーミングにかける時間を確保することが一つのポイントになります。そのためには、はんだ付け作業などを早く正確に仕上げる技術を…習得するとともに、要求仕様を正確に理解することが重要です。また、効率よく作業する上でも、机上の…整理・整頓に注意しながら作業をすることも大切です。選手の皆さまには、ミスのない作品を仕上げる技能・技術の習得に引き続き努めていただければと思います。 最後に、参加選手と選手を指導されている指導員の方々ならびに大会関係者、競技スタッフ、その他多くの皆様のご協力に心より感謝申し上げます。主査櫻井 光広17講評

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