技能競技義肢愛知県 2009年に交通事故にて複雑骨折により膝上での切断を余儀なくされ、右足大腿義足を使用…しだして14年になります。切断後、義肢装具士の養成校に入学し補装具について学び現在、義肢装具士として医療現場で業務を行っております。 今大会の課題であった「PTB下腿義足ソケット製作」は学生時代に初参加させていただき、全国大会では山形県での開催での銀賞以来、全国大会二回目でようやく関係者のご協力もあり無事、…金賞を受賞する事ができました。 競技の特性上、製作方法のアプローチは複数あり、製作者の経験が問われる課題になって…います。製作時の精度はもちろんの事、身体に装着する為、解剖学的エビデンスにかなっているか?生活使用に耐えうる強度や機能を持っているか?外観は美しくできているか?と言った医学的基礎知識や製作技術が問われる課題の為、正確に作業を進める中で思考をあらゆる面に注意を払って行わなければならない事は苦労しました。 しかし、普段の業務を含め競技に向けての練習に対して非常に快くご協力頂いた会社を含め、…家族の協力もあり大会当日は練習と対策が見事に発揮できこの度、金賞を頂く事が出来ました。 今後、競技に出場をめざす選手の皆様にメッセージと致しまして、普段の業務や講義を含め課題に通ずる事がたくさんあります。製作作業では技術の研鑽を常に行い、妥協を許さない姿勢を継続し、大会当日を迎えられれば必ずいい結果を出せると思います。一般財団法人啓成会西武学園医学技術専門学校JUKI販売株式会社 競技課題は、「下腿義足(PTB式:patellar tendon bearing)ソケット」 の製作です。『義肢』とは、疾病や事故などにより失った手や足の外観や 機能を補完する人工の手・足のことをいい、特に手の代わりとなるものを「義手」、足の代わりとなるものを「義足」と言います。この義肢製作に 当たっては、切断部分(「断端(だんたん)」と言います)の形状を正確に 型採りし、解剖学的・人間工学的知識を基に断端モデルを修正した後、 修正されたモデル(陽性モデル)に合わせた正確な加工・組み立てを行うなど、様々な技術・技能が要求されます。今回の競技では、義肢の中でも 特にそのフィッティングが難しい「ソケット」と呼ばれる部分を製作 します。ソケット本体の加工法は、注型法と呼ばれるもので、この方法により繊維強化プラスチック製のソケットを作ります。金賞受賞者の感想■ 参加選手数 1名■ 協賛企業等18 武内 啓ARTIFICIAL LIMB MAKING義肢
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