第43回全国障害者技能競技大会報告書
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独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長輪島 忍 「アビリンピック」の愛称で親しまれている全国障害者技能競技大会は、障害のある方々が日ごろ培った技能を競い合うことにより、職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方に対する理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的とする技能の祭典です。 第43回となった今大会は、2023(令和5)年11月17日から19日までの 3日間、愛知県国際展示場にて開催しました。全国から369名の選手にご参加いただき25技能競技種目を実施するとともに、技能デモンストレーションとして前回大会 から引き続き「物流ワーク」を、新たな試みとして「ドローン操作」を実施しました。 新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後初めての大会となった本大会には、多くの方にお越しいただき、参加選手の高い技能を直接ご覧いただくことができ大変嬉しく思います。 また、「障害者ワークフェア2023~働く障害者を応援する仲間の集い~」を併催し、91の企業・団体の皆様のご協力を得て、障害者の職業能力及び雇用に関する展示・ 実演を展開しました。ステージイベントでは2023年3月にフランス共和国(メッス 市)で開催された第10回国際アビリンピック金メダリストとパラアスリートに よるトークセッションを実施したほか、ワード・プロセッサ競技会場では競技終了後に 第10回国際アビリンピック銀メダリストによる実演を行い、その技術の高さや意欲向上への取組みについて紹介することができました。 さらに、前回に引き続き、全ての競技や障害者ワークフェア及び閉会式の様子を 会社やご家庭でもご覧いただけるよう、動画配信を行いました。参加選手の技能競技に 懸ける熱意や、技術の高さ等をご覧いただいた方々からは、「選手一人一人が頑張っている姿が印象的でした」「選手の皆さんが本当にひたむきに取り組んでいらっしゃる 姿に感動した」「本当に素晴らしいです」などの感想をいただいたところです。 そして、会場ではアビリンピックマスコットキャラクター「アビリス」が会場内や開閉会式に登場し、多くの方と触れ合いながら大会を大いに盛り上げてくれました。 参加選手の皆様には、今大会において競技に全力で臨んだことを誇りとして、職場や 地域などでより一層ご活躍されることを期待いたします。 最後に、今大会の開催にご協力をいただいた厚生労働省、団体、愛知県、企業、関係 機関及び関係者の方々に対して厚くお礼申し上げます。はじめに

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