技能競技フラワーアレンジメント愛知県 「金賞は…愛知県 神田優花」と出た瞬間、いろんな感情が入り混じり涙が溢れました。初めて出た2020年の大会では入賞すらできず、昨年リベンジしたものの努力賞という結果で、全国の壁を痛感しました。そして3回目の挑戦で念願の金賞をいただくことができました。 振り返ってみると昨年指摘された反省点を克服するために、自分にできることは何かを常に考え、その行動が金賞を受賞できた結果に結びついたと思っています。 今回から国際大会を見据えた課題が追加され、金賞は難しいかなと思っていました。それでも、寸法や形が指定された他の3つの課題は完璧に仕上げられるように練習を重ねました。練習だけでなく、検定用テキストや動画を見てポイントやコツも勉強しました。9年前に聾学校で参加を始めたフラワーアレンジメント。一時期離れた時期もありますが社会人になって再度挑戦し、こんな日が来るとは夢にも思わなかったです。私は全国出場が決まってから、自信がないながらも「必ず金賞を獲る」と周りに言ってきました。有言実行できたことに胸が熱くなる思いです。 メダルをかけられたときはこれまでの努力の重みを感じ、「努力が報われた」と実感できた瞬間でした。指導者をはじめ、応援してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 これからアビリンピックに挑戦される皆さん、うまくいかないこともあると思いますが、今までの努力は必ず報われる時がきます。諦めないで続けることで、いつか「あの時頑張ってよかったな」と思える日がきます。挑戦することは勇気が必要ですが、必ず喜んでくれる人がいます。私の次なる目標は国際大会に出ることです。それまでにもっと技術を高めていけるよう練習に励みたいと思います。 今大会に携わっていただいた関係者の皆様にも心から感謝申し上げます。 競技は次の4課題によって行われます。競技課題1 「花束」の作成 花束の形はラウンド(上から見て円形)で、大きさは直径40cm(±2cm以内)、高さは結束部(結んだ部分)から25cm(±2cm以内)、ステム(結束部から下の部分)は14cm(±1cm以内)です。競技課題2 「花嫁のブーケ」 花嫁が持つブーケを作成します。形はキャスケード(自然に流れ落ちる感じ)、全体の長さは55cm(±2cm以内)、幅は28cm(±2cm)、持つ部分にはリボンを付けます。競技課題3 「会場装飾(ワンサイドアレンジメント)」 会場に飾る花飾りの作成です。形はトライアングル、高さは60cm(±5cm以内)、幅は50cm(±2cm以内)、奥行きはFPより25cm・底辺の花より22cm(±2cm以内)です。競技課題4「サプライズ競技」 本年度より、国際大会を見据え、サプライズ競技を取り入れることにしました。器に合わせた、花束を作成します。花材、花瓶はサプライズとし、形・寸法にとらわれず、 自由な発想で作り上げます。そのためには、「どのような作品を作りたいか」というイメージを持って臨むことが重要であり、参加選手の構想力や創造力も求められます。金賞受賞者の感想■ 参加選手数 4名28神田 優花FLORAL ARRANGEMENTフラワーアレンジメント
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