第43回全国障害者技能競技大会報告書
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技能競技コンピュータプログラミング コンピュータプログラミング種目は、ロボットアームを介して実世界に直接働きかける特徴を持った…種目です。今回はコロナ感染も収まり、前回に続いて観客の方を迎えての大会となりました。 昨年は残念ながら参加選手は1名でしたが、今回は3月の国際大会に参加された選手、新規参加の選手…2名を含め4名の選手が参加されました。 当日の競技は午前3時間、午後3時間の計6時間でプログラミング、ロボットを用いた作品の描画と…ドキュメント作成を行う総合的な課題に挑戦しました。 競技課題の内容は小型ロボットアームと専用プログラミング言語により3Dペンで作品を作成するとともに、最近の国際大会の課題傾向を反映して、プログラムの動作に関して、いくつかの機能の実現をその要素として加えたものとしました。 具体的には課題図形として、開催地にゆかりの徳川家康の葵の紋を簡略にした基本図形を提示し、図形の描画時に拡大・縮小や移動などが実現できることを期待しました。 競技結果は、本年3月の国際大会にも参加された選手が3Dペンによる作品の完成度、プログラムに…要求された種々の機能の実現、ドキュメントの内容とも非常に高いレベルに到達され、金賞となりました。加えて新規参加の1名の選手が作品の完成に到達され、今後の成長が期待されることとなりました。 大会の全体の運営では、スタッフ一丸となり、競技の準備、観客の皆さんに競技内容をより良く伝える…ためのディスプレイやパンフレットの用意、デモロボットの設置、ロボットの動作テストなど順調に行う事が出来ました。 全国大会は次回、次々回とも愛知県で開催されることが決定していますが、より多くの方に参加頂ける…ように、さらに競技内容を改善・アピールしていきたいと考えています。主査水野 直樹31講評

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